更新日:令和6年2月24日
INDEX
1.大安カレンダー
2024年(令和6年)
2.大安とは?
2-1. 大安はすべてのことにおいて「吉」の日
大安は、1日を通して、何をするにも縁起のよい日とされています。
2-2. 大安は吉凶をあらわす六曜の一つ
大安は、六曜星(ろくようせい)あるいは六曜(ろくよう)の暦法の一種です。
先勝(せんしょう)、友引(ともびき)、先負(さきまけ)、仏滅(ぶつめつ)、大安(たいあん)、赤口(しゃっこう)の六星を、
・旧暦1月朔日、7月朔日は先勝
・旧暦2月朔日、8月朔日は友引
・旧暦3月朔日、9月朔日は先負
・旧暦4月朔日、10月朔日は仏滅
・旧暦5月朔日、11月朔日は大安
・旧暦6月朔日、12月朔日は赤口
(※朔日=1日)
と定め、順次に循環させて、それぞれの星にあたる日の吉凶を占う考え方です。
2-3. 六曜の歴史
六曜は時刻の吉凶を表すものとして、室町時代初頭に中国から伝わってきた考え方です。
中国では、陰陽五行説という思想をもとにした時刻の吉凶占いでしたが、日本に伝来してからは、時刻や方位の吉凶を判断する際に用いられるようになりました。
日本に伝わってきた当初は、「小六壬(しょうりくじん)」と呼ばれ、大安・留連(りゅうれん)・速喜(そくき)・赤口・小吉・空亡(くうぼう)の6種類を用いて占いをしていました。
時代とともに使われ方が変化し、江戸時代末に現在の形、つまり、大安・先勝・友引・先負・仏滅・赤口の6種類となったといわれています。
当時六曜は一般に広く認められていたわけではなかったため、明治時代の公式の暦(官暦)として発行されていた伊勢神宮の暦には、六曜をもとにした日の吉凶は記載されていませんでした。
六曜が記載されていたのは、一般庶民に使われていた「偽暦」とよばれていた暦です。六曜をはじめとする暦註は庶民に親しまれ、だんだんと普及するようになったといわれています。
戦後には暦の発行が自由になり、六曜や九星(人の生年で吉凶を占うもの)などの運勢を掲載した暦が世の中に多く出回るようになりました。
こうした暦の多くは、神様の加護をいただくために常に慎みをもって日々の生活を送ることを説いており、人々の生活の社会的な規範として生かされ、現在に至ります。
3.大安の日におすすめ!何をやればいい?
3-1. 婚姻関連の行事
入籍や結納、結婚式など、婚姻に関する行事は大安の日に行うと縁起がいいとされています。
ただし、縁起が良いということから、結婚式場の予約は既に埋まっているといったこともしばしば。
特に、季節のよい春や秋の土日と大安が重なる日は人気の日取りとなります。
早めに決めるか、他の六曜である「友引」も婚姻関係に縁起が良いとされていますので、柔軟に検討しましょう。
3-2. 安産祈願、お宮参り、七五三
縁起がよいということもあり、神社にお参りする人も多い日です。
ただし、大安の日はもちろん、七五三シーズンである11月の大安などは、神社の混雑も予想されます。
しかし、厳密には神社は大安などの六曜とは関係はありません。友引や赤口、もちろん仏滅に安産祈願やお宮参りをしても何の問題もありません。
大安は六曜において縁起が良いとされる日ではありますが、こだわりすぎするのは禁物です。
体調やご家族の都合、どのような参拝をしたいのかをイメージして予定を立てるとよいでしょう。
3-3. 地鎮祭
地鎮祭とは、土地を利用することを神様に伝え、住む人の安全と繁栄を祈願する祭事です。大安の日に地鎮祭を行う人も少なくありません。
しかし、神道は六曜の考え方と直接的な関係はありませんので、日取りの良し悪しを判断するにあたって特に気にする必要はありません。
参列者や、家族の都合で決めてしまってよいでしょう。
3-3. 開店・開業など新しいビジネス
大安は、何か新しいことを始めるのにもってこいの吉日といわれています。
新しいお店を開いたり、事業を始めたりするのによいでしょう。
>>>大安の他に、「一粒万倍日」も新しいことを始めるのに大変縁起が良いとされています。詳しくはこちら。 一粒万倍日とは?天赦日と重なる最強開運日は? | 産泰神社 このはな手帖 |
3-5. 引っ越し
大安は新しいことを始めるのに絶好の日ですが、新生活を始めるという意味で、引っ越しにも選ばれている吉日でもあります。
4.大安の日に控えたいことは?
4-1. 大安は何をしてもよい日
大安は何をしてもよい日とされており、控えなければならないことはありません。
そのため葬儀をはじめ、弔事を大安に行っても問題ありません。
5.他の六曜の意味は?
5-1. 先勝(せんしょう)
文字通り「先んずれば即ち勝つ」という意味で、物事を早く済ませるのがよいとされる日です。そのため、午前は吉・午後は凶です。
急用や訴訟などにも良い日とされます。
5-2. 友引(ともびき)
もともとは「共引」つまり「共に引き分け」の意味であり、午前・午後ともに勝負なしの日といわれています。
六曜は、賭け事のタイミングなどを決めるのに使われていたことが多く、このようにいわれました。
友引は字の通り「友を引き込む」という意味合いがあり、この日に葬儀はよくないとされ、避けます。
ただし、通夜は故人を偲ぶ場であり儀式ではありませんので、友引でも問題ないとされています。
一方で、友を引き寄せる、などの解釈もあり、慶事においては大安の次に縁起のよい日とされます。
朝と夕方は吉ですが、正午(午前11時~午後1時頃)の時間帯は凶とされます。
5-3. 先負(さきまけ)
先勝の逆に「先んずれば即ち負け」という意味で、何事も急いではいけない日です。
この日は静かにしているのがよいとされ、特に公事や急用は避けた方がよいとされます。ただし、午後は大吉となります。
5-4. 仏滅(ぶつめつ)
「仏も滅する大凶日」の意味があり、六曜の中では最も悪いとされる日です。
もとは「物滅」であり「物を失う」「空しい」という意味であり、「祝事・法事など万事に凶」「すべてのことがうまくいかない大悪日」「この日に病めば長引く」とも言われています。
縁起の良し悪しでは、1日中凶となるため、結婚式や入籍日などのお祝いごとは避けます。
5-5. 赤口(しゃっこう)
陰陽道に基づく凶日です。
太歳神の王都の東門の番神「赤口神」のもとに八鬼の鬼神がいて、人や生き物を悩ませる日があることに由来しています。
「赤」は火や血を連想させ、災いや凶の意味合いを持ちます。「火の元や刃物に注意すべき日」といわれており、凶や死のイメージが付きまとうため、お祝いごとでは「仏滅」より避けられることも多いです。
ただし、正午(午前11時~午後1時頃まで)は吉です。
5.まとめ
大安とは「大いに安し」、一日を通して何をするにも縁起のよい日です。
おおよそ6日に1度巡ってきますので、何かお祝い事をしたり、新しいことを始めたりする目安にしましょう。
また、大安以外の六曜についても、それぞれ時間帯により吉凶がありますので、下表を参考にしてください。
大安をはじめとする六曜は吉凶判断の一つですが、あまり気にしすぎてしまうのは本末転倒です。
あくまでも考え方のひとつと考え、お祝い事や行事の予定を計画する際の参考にしましょう。
<参考資料>
神社本庁教学研究所監修「神道いろは -神社と祭りの基礎知識-」2004年
よくある質問
[質問]2024年2月の大安はいつですか。 |
[回答]2月3日(土)、9日(金)、14日(水)、20日(火)、26日(月)です。 |
[質問]大安とはどんな日ですか。 |
[回答]「大いに安し」の言葉通り、大安は、何をするにも縁起のよい日とされています。 |
[質問]神社へのお参りや結婚式は大安でないといけませんか。 |
[回答]六曜の考え方は神社と関係があるものではありません。神社へのお参りや結婚式は六曜にとらわれすぎず予定をたてましょう。 |