1.安産祈願に誰と行くか
1-1. 安産祈願に誰と行く?実際の割合と傾向は?
まずは、安産祈願に誰と行くのか、実際のアンケート調査をみてみましょう。
出典:【先輩ママ4161人に聞いた!】安産祈願、帯祝いはした?|アカチャンホンポ
「夫婦で行った」の回答が6割超えと多数派です。やはり、安産祈願は夫婦の記念になるためご夫婦で参加したいという家族が多い傾向にあります。
続いて、「(妊婦さんの)両親と行った」が18%。妊娠中は何かと体調も崩れがちで、特に妊婦さんのご両親は心配が尽きないことでしょう。一緒に安産祈願をすることで、妊婦さんの両親にも安心してもらうことができます。
夫婦で行くとの回答が6割に対し、「両親や義両親と行った」と回答した人はあわせて4割ほど。孫の誕生を楽しみにしている両親と一緒に安産祈願に行くことで、喜びも一段と大きくなります。
「一人で行った」という方ももちろんいます。夫が仕事の都合で行けない、自身で気軽に済ませたい、などの場合は、一人で行っても全く問題ありません。
1-2. 【夫婦】夫と行くのが一般的?メリットと注意点は
1-2-1. 夫婦での参拝が多数派
安産祈願には夫婦で行く方が6割超えと多数派です。
夫と一緒に安産祈願に行くことで、
「夫婦で赤ちゃんの誕生を願うことで、一緒に親になる実感が湧く」
「夫が妊娠・出産への理解を深める機会になる」
「夫婦での思い出が増え、絆が深まる」
「家族としての一体感を感じられる」など、
安心感・夫婦の絆・家族としての一体感を感じることができ、夫婦で安産祈願に行くからこそ、この時期だけの貴重な時間を過ごすことができます。
1-2-2. 夫婦の絆が深まる
安産祈願を夫婦で行うことの最大の魅力は、夫婦と特別な時間を共有できることで夫婦の絆が深まることでしょう。
一緒にお参りすることで「親になる実感が湧いた」と感じる夫が多いようです。
また体調面も含め、さまざまな面で夫がサポートしてくれることは妊婦さんとしても安心です。
移動中や参拝の最中にサポートはもちろん、いつでも助けてくれる存在が近くにいてくれるだけで安心して安産祈願にのぞめるでしょう。
1-2-3. 早めの日程調整が安心
夫婦で安産祈願を行う場合、2人の仕事や都合を考慮し、早めに日程を調整しましょう。
特に、安産祈願の伝統的な日取りである「妊娠5ヶ月目の最初の戌の日」のように、特定の日にちに安産祈願を行いたい場合は、早めのスケジュール確認が吉です。
他にも「戌の日」「大安」「土日祝日」などの希望がある場合も同様です。
1-3. 【両親・義両親】親と行くときの注意すべきポイントは?
安産祈願は、妊婦さんが夫と行くことが多いですが、両親や義両親と一緒に参拝するケースもあります。特に初孫の場合、「ぜひ一緒に行きたい」というご家庭も多いでしょう。
1-3-1. 同行は無理のない範囲で検討する
安産祈願に両親や義両親と一緒に行く場合、体調や住まいの距離などを考慮し、無理のない範囲で同行を検討することが大切です。
特に、親が高齢であったり遠方に住んでいる場合、移動や待ち時間が負担になることがあるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
混雑を避けるためには、戌の日や週末を避け、比較的空いている平日に訪れるのも一つの方法です。
同行するのが難しい場合は無理をせず、安産祈願の時の写真を送るなど、別の形で気持ちを伝える方法を検討するのもよいでしょう。
1-3-2. 費用負担は事前に相談しておく
安産祈願に親と一緒に行く場合、神社への初穂料や、ご祈祷後の食事会の費用などをだれが負担するのか、事前に話し合っておくことが大切です。
費用の負担についての考え方は家庭ごとに異なることがあるため、曖昧にしていると、後から誤解が生じたりすることもあります。
一般的なケースとしては、以下の3パターンが考えられます
① 夫婦が負担する
② 親が負担する
③ 初穂料は夫婦が、食事代は親が負担するなど分担する
① 夫婦が負担する
「自分たちの安産祈願だから」という考えから、夫婦が費用を負担するケースが最も多く見られます。 初穂料だけでなく、祈願後に食事をする場合の費用も夫婦で出すことが一般的です。
② 親が負担する
「孫のためにしっかり祈願したい」という思いから、両親や義両親が初穂料を負担してくれるケースもあります。特に、昔からの慣習を大切にするご家庭では、親が費用を負担するのが当然と考えることもあるようです。
そのような場合、無理に断らず感謝の気持ちを伝え、親の厚意に甘えてもよいでしょう。
一方で、夫婦として「自分たちで負担したい」という意向がある場合は、事前にその旨を伝えておくことが大切です。
③ 初穂料は夫婦が、食事代は親が負担するなど分担する
安産祈願が終わった後、「せっかくだからみんなで食事をしよう」という流れになることがよくあります。この際、どちらかが初穂料、どちらかが食事の費用を負担し、バランスを取ると安心です。
「食事代は親が支払うつもりだったのに、夫婦が先に会計を済ませてしまった」などの行き違いを防ぐため、あらかじめ支払いの流れを決めておくとよいでしょう。
なお、食事をする可能性がある場合は、事前にどこで食べるかを決めておき、予約をしておくとスムーズです。
1-3-3. 義両親との関係性にも配慮を
自分の両親と行く場合と異なり、義両親と行く際は、夫を通して調整するとよりスムーズに話を進められます。
妊婦さんが気遣いで疲れてしまうこともあるため、事前によく夫婦間で相談した上で無理のない形を選ぶことが大切です。
義両親が安産祈願に同行してくれた場合は、後日あらためて一緒に行ってくれたことへの感謝の気持ちを忘れずに伝えましょう。
1-4. 【一人】一人で安産祈願に行っても問題ない?
1-4-1. 一人で安産祈願をしてもよい
妊婦さん一人で安産祈願に行くことは、特に問題ありません。
自身の都合で日時を決められる気軽さもあり、自分のペースで参拝できることがメリットです。
一方で、万が一の体調不良に備え、母子手帳を必ず持って行き、家族とすぐに連絡を取れるようにしておくなど、準備は万全にしていきましょう。
また、夫や家族が一人で妊婦さんの代理で安産祈願に行くことも問題ありません。
2.一緒に行く人の役割
安産祈願に同行する夫や家族には、妊婦さんが安心して祈願を受けられるようサポートする役割があります。
安産祈願の主役は妊婦さんではありますが、あくまでも家族の行事であり、妊婦さんとしては夫が積極的にかかわってくれると嬉しいものです。
妊婦さん任せにせず、神社を選んだりアクセスを調べることなど、事前準備の段階から夫も主体的に動きましょう。
事前準備を万全にすれば、当日も安心して安産祈願を受けることができるでしょう。
2-1. 何を準備すればいい?
安産祈願をスムーズに進めるためには、事前に神社の情報を確認し、必要な持ち物を準備しておくことが重要です。
2-1-1. 神社の予約の有無・受付時間を確認
神社によっては事前予約が必要な場合と、当日の受付でご祈祷が出来る神社があります。
予約の有無や受付時間は、あらかじめ公式サイトや電話で確認しましょう。
2-1-2. 持ち物を準備
安産祈願の持ち物は、初穂料・腹帯(必要な場合)・母子手帳・体温調節しやすい上着などを準備しておくと安心です。
「初穂料」は、そのまま神社で納めても問題ありませんが、熨斗袋に入れて納める場合は以下の記事を参考にして下さい。
>>>初穂料について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。 【神職が画像で紹介】初穂料はどんな封筒に入れる?書き方やお金の入れ方、神社での渡し方まで解説|産泰神社 このはな手帖 |
2-1-3. ご祈祷について予習
ご祈祷を受けるのは初めて、というかたもいらっしゃるかと思います。
神社の前でお賽銭を入れて手を合わせるお参りに比べ、より丁寧なお参りの方法です。
ご祈祷の流れを知り、マナーを予習しておくと、緊張せず、安心してご祈祷に臨むことができます。
>>>ご祈祷のマナーについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。 【ご祈祷の前に必見!】神社でのご祈祷とは?ご祈祷の種類やご祈祷の流れ・マナーを解説 | 産泰神社 このはな手帖 |
2-2. 当日は何をすればいい?
当日は、妊婦さんの負担を減らし、スムーズに祈願ができるようサポートしましょう。
2-2-1. 受付や御祈祷の手続き
安産祈願を受ける際には、受付用紙の記入や初穂料のお納めなどを行います。
また、初めて参拝する神社であれば、受付の場所なども事前に調べておくと安心です。
2-2-2. 妊婦さんの体調に配慮
安産祈願に一緒に行く方の最も重要な役割は、妊婦さんの体調に気を配ることです。
神社までの交通手段についても、妊婦さんが負担にならないように車移動にしたり、電車の場合であっても時間をあらかじめ調べ、最短時間で到着できるように準備をしておきましょう。
3.妊婦さんが安産祈願に行けない場合の対処法
3-1. 代理でご祈願はできる?
3-1-1. 妊婦さんの代わりに祈祷を受けることは可能
妊婦さん本人が参拝できない場合でも、夫や家族が代理で祈祷を受けることができます。
申込の方法は神社によって異なりますので、WEBサイトで事前に確認してみましょう。
なお、この代理祈願の場合は、「祈願者」の欄には妊婦さんの名前を記載します。
3-1-2. 代理祈願は誰が行っても大丈夫
代理のご祈願は、夫・両親・義両親など、誰が行っても大丈夫です。
3-2. 郵送で安産祈願を受ける方法は?
3-2-1. オンラインや電話で申し込み
一部の神社では、オンラインや電話で申し込みが可能です。初穂料を納めると、神社でご祈祷を行った後、授与品を送っていただけます。
妊婦さんの体調が優れない場合は、神社で安産祈願をしていただき、後日授与品をいただくということも選択肢として考えましょう。
3-2-2. 授与品は郵送で送ってもらう
送っていただいた授与品は、神棚などにお供えしましょう。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか。
安産祈願には、夫婦・両親・一人など誰と行っても大丈夫です。
ご夫婦で安産祈願に行く場合、妊娠期間中の夫婦の大切な思い出になります。
両親や義両親と行く場合は、無理のない範囲で調整し、費用負担などに配慮することが大切です。
また、一人で行く場合は、体調管理や緊急時の連絡手段を準備すると安心して安産祈願を受けることができます。
他にも、妊婦さんの体調が優れなかったり神社が遠方で行けない場合は、代理祈願や郵送祈願といった方法もあるため、体調や状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
安産祈願は、妊婦さんと赤ちゃんのために行う大切なご祈願です。
安産祈願を受けることで、安心して出産に臨めるだけでなく、よい思い出の一つになることでしょう。
よくある質問
[質問]両親や義両親と一緒に行く場合、費用は誰が負担すべきですか? |
[回答]夫婦が負担するケースが多いですが、親が申し出る場合もあります。事前に話し合っておくとスムーズです。 |
[質問]安産祈願はいつ行くのがよいですか? |
[回答]いつ行っても大丈夫です。一般的には「妊娠5ヶ月目の最初の戌の日」に行うとされていますが、体調や都合に合わせて別の日を選んでも問題ありません。 |
[質問]体調が悪くて参拝できない場合はどうすればいいですか? |
[回答]無理をせず、参拝の日程変更を検討しましょう。妊婦さんが直接行かないご祈願の方法として、代理祈願や郵送祈願の対応をしている神社もあります。自分に合った方法で祈願しましょう。 |